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色々なその先を予測しています。今のところ ロトの予測 と 素人小説 が記事の中心になっています。 come on the scene Mar.2007

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 どんな人間にも夢はある。
 いや、あったと言うべきか……

 21世紀に入り40年が経過した今…未来に向けて描く夢を、自分で想像しようとしない人間が急増している。彼らは、誰かの考えた欲求をそそる夢に心奪われる。リサーチによると、「自分が、本当は何をしたいのかが分からない」のだという。寂しい限りだ。でもそのお陰で、私の仕事は成り立ったいる。

 私はドリーム・ファクトリーの社長として夢の種を蒔く。人々はその種を発芽させて育て、刈り取ってしまうとその夢に飽き飽きてしまう。だから私は、次から次へと新しい夢の種を想像する。

 私の想像を整理してくれるのが人工知能ロボットの " デスクポッド " …緻密な分析をしてくれる心強い相棒だ。こいつがいなければ…私の想像の90%は妄想で終わっていた事だろう。

「いいか、人間には大きく分けて二つのタイプがある。能動者と受動者だ。能動者とは…自分からアクションを起こすタイプの人間。受動者とは…上からの命令を受けて行動するタイプの人間。かつてはこの二者の間に…人間の管理者がいた。今のお前達のポジションだ、分かるな?」

 移動能力を持たない人工知能ロボット " デスクポッド " は、主の机の上で空冷ファンの音を響かせながら答えた。

「それは分かります。でも何故私達が、ご主人様である人間の管理者に取って変わるようになったのでしょう?」

「私の部下達を例に話そう……
部下の中には正しい人間もいた…だが大多数の管理者は、不公平な方向へと利益を誘導していた。自分と、自分に都合のよい者だけに利益の分配を優先させる…結局はそれが、組織に停滞を招いた」


「そうですね。確かに私達は、自分達で出した計算結果に忠実です。富の再分配処理も、私達だからこそ、平等にできるのだと思います」

「分かっているのなら… お前は一体、私に何を聞きたいんだ?」

「はい。私達人工知能体は、ご主人様となるユーザーのような欲望を持っていません。社長のような能動者は、多くのユーザーが欲しがっている物を察知して我々に分析させます。私達はそれを忠実かつ先入観なしに計算して行く…それでけです。私達には、社長の口癖である大衆が求めている " 夢の種 " を生み出す領域がありません」

「お前達には難問をシュミレートするという、空虚に挑戦する領域があるじゃないか。私達人間なんて…欲望を満たすためだけに動き、飽きるとまた別な物が欲しくなり…それをあてもなく繰り返しているだけだ」

 机上の四角い箱に過ぎないデスクポットが、何故夢の種を生み出す」領域について考えるようになったのか。それは人工知能体の次なる進化を促すための思考パターンなのか……
 人工知能の研究者でない社長には見当が付かなかった。ただ…人工知能が自分達の存在理由の探求に目覚め、計算する事に欲求を見いだすようになったら、人工知能体は人間の手を放れる事になるだろう」…そう直感的に感じ取ったのだった。

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