色々なその先を予測しています。今のところ ロトの予測 と 素人小説 が記事の中心になっています。 come on the scene Mar.2007

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ガメッシュ将軍が指揮を執った "嵐の焼畑作戦" によって植民地化に成功したものの…アジアの小国 "ワ・トンパ" の運営に、総督府は困り果てていた。

「来月には祖国ジオグニアに、ワ・トンパから徴収した税を送らなければならない」

「総督の指示通り、大型船の準備は整っています」

「船底の献上品は?」

「はい、目標の三分の一にも満たないかと…」

「いかんな」

「やはり総督の言うとおり…先の戦後処理では王を生かし、民を束ねるのに利用すべきでした」

「今更言ったところで仕方あるまい。ガメッシュ将軍が私の意見に耳を傾けた事は、一度としてないのだから」

「しかし総督、思うように穀物税を集められなくなったのは我々のせいではありません。収穫前の畑を火の海にしたガメッシュ将軍は、ワ・トンパの民に憎まれています…総督府を維持するためには、それを利用すべきだと思います」

アブラモギッシュを支える士官は、いつものように達者に口を滑らせた。

「ワ・トンパの有力豪族であるムラマサを味方にして、彼に反乱を起こさせます。そして本国に伝達するのです」

「ガメッシュ将軍に反乱鎮圧に来てくれと伝えるのか?」

「はい、ムラマサ軍と戦うガメッシュ軍の背後を、私が突きます」

「少佐は相変わらず腹黒いな…」

アブラモギッシュ総督は決断に迫られていた。自分の右腕であるラクタッシュ少佐が企んだ作戦を決断したとして、ガメッシュを重用するイモブラッシュ国王にどう伝えるのか……

「総督、お分かりかと思いますが…ガメッシュの兵を一兵とも生かしておいてはなりません。全滅させなければ…いずれこの謀略が国王の耳に入り…我々は処刑されるでしょう」

「つまりは意図的にムラマサという標的を作り、本命のガメッシュ将軍をおびき寄せて…総督府の軍隊が抹殺する…ジオグニア国自慢の精鋭軍を騙まし討ちにするという事か」

「ワ・トンパをこのような状況に追いやったガメッシュに天誅を下すのです!」

その後…作戦を決行するものとばかり思っていたラクタッシュは、ムラマサと密会を重ね、手筈を整えていた。しかし、ラクタッシュの意気込みを異様に感じたアブラモギッシュは、密かに隣国から穀類を買い付け、ワ・トンパの税として本国に送った。

結果的には、それがアブラモギッシュ総督の地位を守った。穀物を入手した隣国からある噂を耳にした彼は、ワ・トンパ人の密偵を雇い、ラクタッシュとムラマサの関係を入念に調べさせたのだった。

ラクタッシュとムラマサは、ワ・トンパの民から税として搾取した穀物を隣国に横流しして、それを金に換えていた。国を売るムラマサと、税を横領するラクタッシュ…真実が見えた時、アブラモギッシュは心底ワ・トンパの民を不憫に感じた。

「我々の属国にさえならなければ、こんな事にはならなかったろうに…今後もし、ワ・トンパを真剣に取り戻したいと行動に出る長が現れたなら…私は国王に撤退を進言すべきかも知れない」 そう胸の内に語り掛けたアブラモギッシュ総督は、ラクタッシュとムラマサを本国に送還するよう命じた。

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